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トイレトレーニングが進まない子への支援|作業療法士が教える安心できる進め方と親の関わり方

tamutamu

作業療法士のパパと、しっかり者のママ。
夫婦で子育てに向き合いながら、
わが家の日常や役立つ育児のヒントを
ゆるっと発信しています。
「家族っていいな」と思えるような、
あたたかい場所をめざして運営中です。

トイレトレーニングする親子

はじめに

「オムツが外れないまま入園しそうで焦っている」
「何度もチャレンジしては失敗、親も疲れてしまった」

そんな“トイレトレーニングが進まない”悩みに直面しているご家庭へ。

この記事では、作業療法士の視点から、トイトレがうまくいかない背景や、家庭でできる支援の工夫を年齢別・発達特性別にわかりやすくまとめました。実体験とともに、今すぐ使えるヒントを紹介します。


トイレトレーニングが進まない理由

身体機能の未成熟

排泄には、膀胱や腸の発達、自律神経の安定が関わります。これが整うタイミングは個人差があり、2歳で取れる子もいれば、4歳ごろまでオムツを使っている子も。

感覚の過敏さ・鈍さ

  • おしっこの“ムズムズ”に気づけない(感覚鈍麻)
  • トイレのにおいや音が怖い(感覚過敏)
  • 便意を“嫌なもの”と感じて我慢してしまう

心理的な不安や成功体験の少なさ

過去の失敗体験(漏らした、怒られた)が不安や恐怖として残ることも。特に敏感な子は、安心してチャレンジできる“場づくり”が重要です。


年齢別に見るトイトレの特徴とつまずきポイント

年齢よくある様子支援のヒント
1歳半〜2歳 おまるに興味を持ち始める
遊び感覚で座りたがることも
絵本やぬいぐるみでトイレごっこからスタート
成功体験より「慣れる」ことが目標
2〜3歳イヤイヤ期で拒否が強くなる
タイミングが合わず失敗しやすい
「できなくても大丈夫」の安心感を伝える声かけ
短時間でチャレンジして、無理せず継続
3〜4歳周囲と比べて焦りがち
成功と失敗が交互にくる
日内リズムを観察し、トイレに座る時間を決める
経験を積み重ねて“自信”につなげる
4〜5歳夜のおむつが外れない
“恥ずかしい”という感情が芽生える
夜間排泄の記録でタイミングを把握
プレッシャーを与えず、続けやすい環境づくり

作業療法士として伝えたい家庭での支援ポイント

1. 環境の見直し

  • 座って安定できる補助便座+踏み台
  • 明るく清潔な空間にし、怖くない場所に
  • トイレに好きなキャラのステッカーや音楽を用意

2. 生活リズムとの連携

  • 食後・起床後など“出やすいタイミング”を把握
  • 1日2回だけでもOK!ルーティン化を目指す

3. できたことに注目する

  • 「出なかったけど座れたね!」をしっかり褒める
  • カレンダーに“トイレ座れたシール”など視覚的な達成感

発達特性がある子への配慮(ASD・ADHD傾向など)

  • 見通しのなさ(いつ終わる?)が大きな不安に
  • 感覚の強さ(におい・音・触覚)が刺激になりやすい
  • 同じ便座でなければNGな“こだわり”も

「いつ」「どこで」「どうやるか」を見える化する支援が有効です。写真スケジュールやタイマーなども効果的。


よくあるNG対応とOK対応

「また失敗?」「なんでできないの?」
そんな言葉、つい言ってしまったことはありませんか?

トイレトレーニング中は、思うように進まない場面も多く、親としても焦ったりイライラしてしまいがち。
でも、ちょっとした声かけや関わり方を変えるだけで、子どもは驚くほど前向きになれることがあります。

ここでは、ついやってしまいがちなNG対応と、代わりに試したいOK対応を場面別にまとめました。
「失敗したからこそ、次にどう関わるか」がとても大事。
一緒に、親子にとって心地いい関わり方を見つけていきましょう。

シーンNG例OK例
失敗後「なんでまた漏らしたの!?」「おしっこ出てたね。次また一緒にやってみようね」
長時間座らせる「出るまで出ないとダメ!」「今日は2分だけ座ってみよう」
周囲と比較する「○○ちゃんはもう取れてるのに」「○○は○○のペースで大丈夫」

トイトレに役立つおすすめアイテム比較表

トイトレをスムーズにするおすすめアイテム

「何度言っても座ってくれない…」「失敗ばかりで、親のほうが心折れそう」
そんなトイレトレーニングの悩み、ありませんか?

子どもにとって“トイレに行く”ことは、大人が思う以上にハードルが高いもの。
だからこそ、無理に頑張らせるのではなく、少しだけ環境を整えてあげることがとても大切です。

ここでは、私自身の体験や支援の中で「これはあってよかった!」と思えた
トイトレをサポートしてくれるおすすめグッズを紹介します。
親子で楽しく、少しでもラクに進めるためのヒントになればうれしいです。

商品名特徴向いている子価格帯
補助便座(キャラ付)座るのが楽しくなるトイレを怖がる子約1,000円〜
踏み台安定して座れる姿勢が不安定な子約1,500円〜
ごほうびシール成功を視覚化できる自信がつきにくい子約500円〜
トイレ絵本ストーリーで見通しが持てる初めてのトイトレ期約1,000円〜

アイテム別の補足レビュー

補助便座(キャラ付き):
「大人用のトイレは怖い…」という子でも、好きなキャラクターがいるだけで、気持ちが切り替わることがあります。特に“最初の一歩”をサポートしたいご家庭におすすめです。

踏み台:
足が床につかないと、子どもは不安定で落ち着きません。踏み台があるだけで安心感が増し、排泄の感覚をつかみやすくなります。洗面所などでも兼用できます。

ごほうびシール:
「できたね!」の成功を目に見える形にするだけで、子どものやる気がぐんとアップ。完璧じゃなくても「がんばったこと」を認めてあげられるアイテムです。

トイレ絵本:
初めてのトイレで戸惑う子に、絵本を通して自然に「流れ」や「見通し」を伝えられます。ストーリーに感情移入することで、トイトレが前向きな経験になります。

気になったアイテムはこちらからチェック

使ってみて「これはうちの子に合ってた!」と感じることもよくあります。
まずは見てみるだけでもOK。無理なく、親子に合う選択肢を探してみてください


実体験|座れたのは“補助便座を変えてから”でした

わが家の息子は、最初トイレに座ることすら嫌がっていました。
実際に補助便座を買ってみたものの、“硬くて冷たい感じが嫌だったみたい”で、便座を見るだけで逃げてしまう日々…。

それでも、「まずはトイレに入るだけでOK」として1日1回だけチャレンジすることを続けていました。
最初にトイレに“座ってくれた”のは、開始してから12日目
きっかけは、キャラクター付きのふかふか素材の補助便座に変えたことでした。

購入したのは【アンパンマンの補助便座(持ち手付き)】
持ち手がついていたことで「安心感がある」「乗り物っぽい」と気に入ってくれて、急に自分から「座ってみる」と言ってくれました。

そこからは、一気に進むわけではなくても、毎日“座る”→“出なくてもOK”→“出たら褒める”の流れを意識しながら、少しずつ成功体験を重ねられました。

親として焦る気持ちもありましたが、「子どものペースを信じること」「失敗しても笑顔で関わること」が、結果的にいちばんの近道だったと今では思います。

夜のオムツはずしや便秘について

夜間の排尿コントロールは、日中より時間がかかります。

  • 膀胱容量の発達
  • 寝ている間の感覚の鈍さ

→ 4〜5歳ごろまで残る子も多いので、焦らず対応を。

また、便秘がトイレ嫌いの原因になることも。

  • 食事の見直し(食物繊維・水分)
  • 排便リズムの記録
  • 小児科での相談も視野に

→ 排便・排尿ともに、「成功=できた!」という体験の積み重ねがカギです。


よくある質問(FAQ)

Q. 4歳過ぎてもオムツが取れません。異常でしょうか?
→ 発達には個人差が大きく、4歳後半で完了する子も多くいます。不安な場合は小児科や保健師へ相談を。

Q. 保育園ではできるのに家ではやりません
→ 園では“流れに乗って”できているだけで、家では安心して“本音”が出やすいものです。

Q. 発達が遅れてるかもと感じたら?
→ 行政の相談窓口や療育センターの利用を検討しつつ、将来への備えとして「保険の見直し」を考えるご家庭も増えています。


まとめ|トイレは「自立の第一歩」。だからこそ焦らず育てたい

トイトレは単なる排泄習慣ではなく、自分の身体を感じる・意思を伝える・生活を整えるという“生きる力”の始まりです。

焦らず、子ども一人ひとりのペースで。
できたときには一緒に喜び、うまくいかないときは寄り添う。

それが、長い育児の中での“信頼”にもつながっていくはずです。


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