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姿勢が崩れやすい子への支援|“すぐゴロゴロ・グニャッと座る”子どもへの工夫|作業療法士パパの視点から

tamutamu

作業療法士のパパと、しっかり者のママ。
夫婦で子育てに向き合いながら、
わが家の日常や役立つ育児のヒントを
ゆるっと発信しています。
「家族っていいな」と思えるような、
あたたかい場所をめざして運営中です。

「すぐにゴロンと寝転んでしまう…」
「イスに座っても、グニャッと崩れて集中が続かない…」
「“ちゃんと座って”と何度も注意してしまう…」

そんな“姿勢が崩れやすい子”に、どう関わればいいか悩んでいませんか?

わが家でも、食事中やお絵かき中にどんどん姿勢が崩れていき、
「また寝てるの!?」「イスから落ちそう!」と声をかけてばかりの時期がありました。

でも作業療法士として子どもと関わってきた経験から言えるのは、
“姿勢が保てない”のはやる気の問題ではなく、“体の準備がまだ整っていない”からだということ。

この記事では、姿勢が崩れやすい子に向けた原因理解と、家庭でできるサポートの工夫を紹介します。


姿勢が崩れやすい子の背景にあること

  • 体幹(コア)の筋力が弱く、姿勢を支えるのがつらい
  • バランス保持や抗重力姿勢の保持が苦手
  • 筋緊張が低めで、力が抜けやすい
  • 座位姿勢に集中力を奪われ、活動に集中しにくい

※参照:国立障害者リハビリテーションセンターこども家庭庁 発達障害支援


わが家で効果があった5つの工夫

1. “姿勢を支えやすいイス”に変えた

姿勢保持が苦手な子には、イス選びが超重要。

足が床につかない/背もたれにフィットしていないだけで、
すぐに姿勢が崩れてしまっていました。
クッション+足台などで調整しただけでも、座位時間が激変!

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2. バランス感覚や体幹を育てる遊びを日常にプラス

“座る”力は、遊びの中で育つ。

平均台ごっこ、クッション渡り、雑巾がけ、
全身を使った遊びで、自然と体幹が育ってきました。


3. “短時間だけ集中→こまめに休憩”のスタイルに

ずっと座ってろ、は無理!

「5分描いたら、ちょっとのびー」
「30秒立ってストレッチしてからまた座ろう」など、
“崩れる前に動かす”ことで、ぐにゃ座りが減少。


4. ゴロンと寝る前提で“床でできる学び場”もつくった

体が崩れるなら、崩れてもできるスタイルでOK。

テーブルじゃなく、床にシートを敷いて学習スペースを作ると集中できたこともありました。


5. 姿勢よりも“やりたい気持ち”を大事にした

「ちゃんと座って」より、「やりたい気持ちを支える」視点で。

姿勢だけに注目せず、「描いてるね」「考えてるね」と声をかけると、
自然と姿勢も整っていく場面が増えました。


よくある質問Q&A

Q:グニャッと座ってしまうのはクセ?甘え?
→いいえ、それは筋力・バランス・感覚の未成熟による自然な反応です。
「姿勢が崩れる=だらしない」ではありません。
環境と工夫でサポートすることで、“座れる力”は自然と育ちます。


実際に使ってよかったおすすめグッズ

【姿勢サポート椅子(クッション付)】

「膝、足がつくだけで、こんなに安定するなんて…!」と感動。

足がぶらぶらだと、体幹が不安定になりやすい。
足台・クッションのフィット感で大きく変わりました。

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【体幹トレーニング遊具(バランスストーンなど)】

遊びながら“座る力”が育つ!

不安定な足場の上を歩くだけでも、自然とお腹と背中の筋肉を使う。
楽しく取り組めるのがポイント。

楽天でチェックする(バランスストーン)


【姿勢リマインダー用タイマー】

「集中切れてきた?」を声ではなくツールで。

タイマーを使って「そろそろ休憩しよっか」を提案すると、
お互いにストレスなく姿勢調整ができました。


まとめ|“座れない”を責めず、“座れる環境”をつくる

姿勢が崩れる子に必要なのは、
叱られることでも、「もっと頑張れ」でもなく

  • 合ったイスや机の高さ
  • 動いてOKな学習スタイル
  • 日常で体幹を育てる遊び

そんな“座れるようになるための環境”と、
「姿勢も頑張ってるね」と見守る視点です。


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出典・参考



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