雨の日に静かに過ごす工夫|疲れた親子がほっとできる時間のつくり方

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雨の日を穏やかに過ごす親子

こんな方におすすめです

  • 雨の日、子どもが暴れて困るけど、自分の体力も限界…という方
  • 家でできる静かな過ごし方を探している親御さん
  • 癇癪やイライラが雨の日に増える子どもと暮らしている方
  • 雨の日の午後「もう今日は何もしたくない」と感じることがある方
  • 子どもの情緒と生活リズムを整えたい方

雨の日に“疲れる”のは、親も子も同じです

外に出られない、やることがない、部屋も暗くてどんより…。
雨の日は、五感が不快刺激にさらされがちで、子どもの神経も過敏になりやすい日です。

さらに、親も「なんとか盛り上げなきゃ」と頑張って疲れ果て、イライラして自己嫌悪…ということも多いのではないでしょうか。

でも、そんな日こそ「静かに過ごす力を育てるチャンス」にもなります。


雨の日に“静かに過ごす”ための3つの工夫

① 「スローなルーティン」を作る

雨の日は、活動を詰め込みすぎない“ゆったりモード”が効果的です。

● 実践例(5歳・見通し不安が強い子)

朝食後に「今日は絵本→お茶→音楽→ぬりえの順で過ごそうね」と予定を伝えたら、表情が安心した様子に。
「もう次なにするかわかってるから大丈夫」と自ら切り替えて動けていました。

● OT視点のポイント:

感覚が過敏な子やこだわりの強い子には、“次がわかる”ことが落ち着きを支えます。
簡単な「予定表」や「絵カード」を使えば、視覚的に安心が得られます。


② ゆらぎ・包まれ・呼吸を整える時間をつくる

子どもにとって“落ち着く”とは、「ゆっくり揺れる」「包まれる」「呼吸が整う」といった感覚的体験です。

● 実践例(年中・多動傾向のある子)

バスタオルでハンモック遊びをしたあと、「ふぅ〜ってすると気持ちいい」と自分から呼吸の真似をするように。
落ち着いたタイミングで絵本を読んだら、最後まで座って聞けるようになりました。

● OT視点のポイント:

ブランコ・包まれ・深呼吸などの前庭刺激や触覚入力は、副交感神経を優位にして落ち着きを引き出すスイッチになります。


③ 「一緒にだらだらする」ことを、肯定する

親が休みたい日って、本当にありますよね。そんなときは「一緒にだらだらする」選択も大切なケアです。

● 実践例(4歳・癇癪持ちの子)

午前中に泣きわめいて疲れていたので、「今日はゴロゴロデーにしようか」と声をかけたら、「いいね!」と笑顔に。
ソファで隣に座ってテレビを見ていたら、「となりにいてくれてうれしい」とポツリ。
遊ばなくても、“そばにいる”ことで気持ちが整っていくのを実感しました。

● 声かけ例:

  • 「今日は、ゆっくりのんびりする日なんだよ」
  • 「ママも疲れてるから、一緒にゴロゴロしようか」

作業療法士の視点|“静かに過ごす力”も育てるもの

子どもが静かに過ごせないのは「性格の問題」ではありません。
多くは、「落ち着く方法をまだ知らない」「静かになるきっかけが足りない」だけ。

静かな時間に「気持ちいい」「ほっとする」という体験を重ねていくことで、
“静けさを選べる力”=情緒の土台が育っていきます。

その経験は、集団生活・就園・就学後にも役立つ“自己調整力”につながっていきます。


まとめ|動けない日は、無理に動かなくてもいい

  • 雨の日に無理に遊びを詰め込むより、「静かにゆっくり過ごす日」にしてもいい
  • スローな時間、感覚的な安心、そばにいるだけの関わりが子どもを落ち着かせる
  • 「一緒に静かに過ごせた日」は、親子にとっても価値ある時間になります

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