
こんな方におすすめです
- 雨の日、子どもが荒れがちでどう関わっていいか悩んでいる
- 室内あそびも「発達にいいこと」を取り入れたいと思っている
- 子どもの感覚過敏や落ち着きのなさが気になっている
- 外遊びができない時期でも、家で成長をサポートしたい
- 作業療法士の視点から、専門的なヒントがほしいと感じている
雨の日こそ“育ちのチャンス”になる理由
雨が続くと子どもも親もストレスがたまりがちです。
でも、そんな日こそ「育ちを支える室内あそび」を取り入れる絶好のチャンス。
子どもが安心して動ける環境で、体や感覚、注意力など、普段見過ごしがちな力をしっかり育てることができます。
作業療法士のパパとして、わが家でも効果を感じた“育ちを助ける室内あそび”を、実践しやすい形でご紹介します。
粗大運動あそび|体幹・バランス・エネルギー発散

子どもが暴れたり、荒れやすくなるのは動き足りないサインかもしれません。
「じっとしていられない」子にも、粗大運動(体全体を使った動き)はぴったりです。
● クッション山登り&ジャンプごっこ
ソファクッションや布団を積み重ねた「山」に登ったり、ジャンプしたりするあそびです。
- 【ねらい】体幹・バランス・重心移動のコントロール
- 【やり方】布団2~3枚を斜めに積んで、安全に登り降り。ぬいぐるみ救出ミッションを加えると盛り上がります。
- 【ポイント】「おっとっと~」と声をかけながら一緒に登ることで、不安な気持ちもほぐせます。
雨の日でもしっかりエネルギーを発散できるので、寝つきがよくなる子も多いですよ。
微細運動あそび|手先・集中力・計画性を育てる

小さな動きに集中する遊びは、雨の日の静の時間にもおすすめです。
「静かに遊んでくれている時間」=実は脳が鍛えられている時間なのです。
● シール貼りゲーム&豆移しチャレンジ
100均でも手に入るシールや豆類でできるあそびは、シンプルながら奥深いもの。
- 【ねらい】指先操作・空間認識・集中力
- 【やり方】丸の中にシールを貼ったり、ピンセットやお箸で豆を隣のカップに移すなど
- 【ポイント】「何秒でできるかな?」「左手でチャレンジしてみよう」など遊び方を広げていくと飽きにくい
シールがうまく剥がせない子には、指先の発達がゆっくりなサインが隠れていることも。
あそびを通して気づけると、次の支援にもつながります。
感覚あそび|触覚・前庭感覚・安心感を育てる
感覚刺激は、特に雨の日に「なんとなくイライラ」「落ち着かない」子におすすめです。
揺れたり、触ったり、包まれる刺激は、感情の安定に直結します。
● タオルブランコ&粘土あそび
- 【ねらい】前庭感覚・触覚刺激・安心感
- 【やり方】バスタオルに座らせてやさしく揺らす/小麦粉粘土やスライムで自由に感触遊び
- 【ポイント】「揺れが好き」「ぐにゃっとした感触が苦手」など、子どもの反応を観察することが大切
「ブランコが気持ちよかった」「終わったあとに落ち着いた」という感想が出れば、それは感覚の調整がうまくいったサインです。
注意力・やりとりを育てるあそび|“見る力”“関わる力”を自然に
「落ち着きがない」「聞いていないように見える」
そんな時は、“遊びの中で集中できる”経験を積むことが大切です。
● 色探し&まねっこダンス
- 【ねらい】注意の持続・視知覚・模倣力・社会性
- 【やり方】「赤いものを探して3つ持ってきて」/「カニさん歩きしてみよう!」などの指示ゲーム
- 【ポイント】「できたね!」「見つけられてすごい!」と成功体験で満たしていく
「見る」「聞く」「真似する」といった力が、就園前~小学校低学年の学びの土台になります。
まとめ|家でもできる“発達を支える”あそびを生活に

- 雨の日でも、体・手・感覚・心を育てるあそびは家庭でできる
- 特別な道具は不要。ちょっとした工夫で、遊びが支援になる
- 子どもにとっては“あそび=学び”。親にとっても“関わるきっかけ”に
「今日はこれだけで十分」と思える1日を、ぜひ一緒に作ってみてくださいね。
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