「そんなに怖い?」ではなく、“感じ方が違う”と知ることから
- 騒がしい場所で耳をふさいでしまう
- 掃除機・チャイム・踏切などの音にパニックになる
- 公園で遊んでいても、他の子の声にびくっとしてしまう
「慣れれば平気になるかな?」「甘えなの?」
そんな風に思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、
音に敏感な子は、“聴こえすぎてつらい”という感覚特性を持っている場合があります。
この記事では、作業療法士パパの視点から、音に敏感な子が安心できる外遊びの工夫をご紹介します。
音に敏感な子の感じている世界とは?
- 音の大きさだけでなく、“予測できない音”に反応しやすい
- 周囲の音を全部同じ大きさで聴いてしまい、選べない
- 聴覚の刺激が強すぎると、パニックや感覚過多になってしまうことも
「うるさいから嫌」ではなく、「音の刺激が強すぎて耐えられない」状態かもしれません。
外遊びで“安心できる音体験”を重ねる理由
- 室内と比べて、音が逃げやすく反響が少ない
- 自然の音(風・葉っぱ・鳥の声など)は、感覚的にやさしい
- 自分のペースで音に近づいたり離れたりできる
外遊びは、聴覚刺激の強さ・距離・環境を調整しやすく、「音と仲良くなる練習の場」になります。
OTパパおすすめ|音との付き合い方を学べる外遊び5選
1.静かな時間帯に行く自然公園(早朝・平日昼など)
- 音刺激が少なく、ゆったりとした環境で“外に慣れる”ことができる
- 徐々に「外でも落ち着ける」感覚を育てる
育つ力: 安心感・予測可能性・自分のペースでの適応
2.“風の音”や“葉の音”に耳をすます遊び
- 「聴くこと=怖い」から「気持ちいい」「面白い」への体験転換
- 静かな音から徐々に慣れていく
育つ力: 感覚調整・集中力・音の選択的注意
3.遠くで聞こえる音当てクイズ(電車・鳥・虫など)
- 「こわい音」も“知っている音”になれば安心しやすい
- 音を“聴く練習”ではなく“楽しむ体験”に
育つ力: 音のラベリング・音への予測・安心感の構築
4.小さな楽器や石・木を使った“音あそび”
- 自分で出した音は“コントロールできる音”なので受け入れやすい
- 音の強さ・高さを調整して“聴き心地”を学べる
育つ力: 自己調整・聴覚慣れ・音の理解
5.“にぎやかな場所”から離れてひと休みできるベンチや木陰
- 音が苦手でも「逃げ場所」があるだけで安心できる
- “音から離れる経験”も大切な選択肢
育つ力: 自己選択・自己保護感覚・刺激のコントロール
声かけ・関わり方の工夫|“慣れさせる”のではなく“安心を増やす”
- 「この音、どう感じた?」→感じ方を言葉にするサポート
- 「今日は静かで気持ちいいね」→“安心な音”を意識させる
- 「嫌だったら耳ふさいでもいいよ」「イヤーマフ使ってもいいよ」→“逃げてもOK”なメッセージを伝える
聴覚過敏の子にとって、「聞けた」よりも「安心できた」ことの方が大きな成長です。
まとめ|「音=こわい」から「音=知ってるもの」へ。外の世界を安心できる場所に
音が苦手な子は、
- 自分で刺激を選べないことで“不安”を感じやすくなります
- だからこそ、“逃げてもいい・距離をとってもいい”環境が必要です
外遊びは、“やさしい音体験”と“自分で選ぶ力”の両方を育ててくれる場所です。
子どもが「外に行くの、気持ちよかった」と思えるような、
安心と音との付き合い方を、ぜひ遊びの中から育んでいきましょう。
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