「同じ年の子がもうおしゃべりしてる…」
「まだ二語文が出ないけど、このままで大丈夫なのかな」
子どもの言葉の発達は本当に個人差が大きく、
早く話し始める子もいれば、ゆっくりゆっくり育つ子もいます。
でも、親としてはやっぱり不安になりますよね。
この記事では、作業療法士パパの視点から、
言葉がゆっくりな子のために家庭でできる“ことば育て”の工夫をわかりやすくまとめます。
こんな方におすすめ
- 言葉が出るのが遅いと感じている(1歳半〜4歳)
- 療育に行くほどではないけれど、不安を感じている
- 家庭でできる声かけや遊びを知りたい
言葉が出ないのは「まだ準備中」かもしれない
言葉が出ない=何か問題がある、とは限りません。
- 理解はしているけど表現が難しい子
- 聴覚や発音に課題があるケース
- 気質的に“慎重”なタイプの子
など、背景はさまざまです。
「ことばが出ていない」=「育っていない」ではないということを、まず覚えておいてください。
家庭でできる“ことば育て”の工夫
1. 「これは●●だよ」より「楽しかったね」の言葉を増やす
- 名称を教えるより、共感の言葉をたくさん伝えましょう
- 「冷たいね」「大きいね」「おいしいね」など、“感覚や感情”を言葉にするのが効果的
- 言葉を通じて「わかってもらえた」が増えると、話す意欲につながります
2. 模倣(まね)を育てるステップを大切に
- 発語の前には必ず「まねる力」が育っています
- 指差し・うなずき・音まね → オウム返し → 一語文 → 二語文…と段階を意識
- 一緒にまねっこ遊びを楽しむ時間が、言葉の芽を育てます
3. “正解より会話”がうれしい環境をつくる
- 「間違ってもいい」「伝わったことがうれしい」
- そんな安心感のあるやりとりが、子どもの“言葉の自信”を育てます
- 正すより、受け止める関わりが大切です
わが家で役立ったアイテム・工夫
- 音の出る絵本(動物の鳴き声・生活音系)
- 絵カードを使って“まねっこ”&“指差し”遊び
- お風呂タイムでの対話 → 静かで集中しやすく、声が通りやすい環境
「相談してみる」ことも大事な支援のひとつ
わが家は、子どもが2歳のときに地域の保健師さんに相談しました。
専門機関に行かなくても、身近なところでヒントをもらえることはたくさんあります。
- 保健センターの育児相談
- 地域の子育て支援センター
- 幼稚園・保育園の先生
- 小児科の健診時の相談
「ちょっと心配で…」と伝えるだけでも大丈夫です。
発達の遅れが続いた場合に備えて、わが家が見直したこと
通院や療育、将来の学習支援などが長期化することも考えて、
医療保障や教育費をサポートできる保険の相談をしました。
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まとめ|“ことば”はその子のペースで、ちゃんと育っています
- 言葉は「出る前」から育っています
- 模倣・共感・やりとりが、ことばの土台をつくる
- 迷ったら早めに相談を。親の不安が軽くなると、関わり方も変わっていきます
今日の声かけが、明日の“ことばの芽”になるかもしれません。
焦らず、一緒に育てていきましょう。
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- 放課後等デイサービス・児童発達支援の違いと選び方
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