「遊びながら発達を促せる絵本ってないかな…?」

「周りの子はもう指さししてるのに…」
「つまむのがうまくできないのは遅れてるのかな…?」
そんなふうに、ちょっとした違いが気になって、
絵本を読んでいても、どこか焦ってしまう日がありました。
発達のことって、何が“普通”なのかがわからないからこそ不安になるもの。
でも、“発達を促すための遊び”を探すのも、正直しんどい…。
そんなときに助けられたのが、“しかけ絵本”でした。
この記事では、作業療法士でもあるパパの視点から、
遊びながら「感覚・指先・集中力」をやさしく育ててくれる絵本5冊をご紹介します。
“しかけ絵本”は、遊びながら発達を支えるツール
手を使う
→ ページをめくる・つまむ・引っぱる=手指の協調運動
目を使う
→ 動き・色・表情の変化=視覚注意・追視の刺激
楽しく集中できる
→ 繰り返し遊びたくなる=注意持続の練習にも
作業療法士パパが選ぶ“発達にやさしいしかけ絵本”5選
① 『ぴょーん』(ポプラ社)
ジャンプするだけの本、だけど最強です。
ページを縦にめくると、動物たちが「ぴょーん!」とジャンプ。
子どもも一緒に体を動かしたくなる、遊び心のある構成です。
- わが家では: 生後10ヶ月ごろから使い始め、1歳すぎには自分で“ぴょーん!”と体を動かして楽しんでいました。
- ポイント: 前庭感覚・指先のダイナミックな動きにアプローチ
② 『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
赤ちゃんが「見つめる」ことを前提に作られた絵本。
不思議な形と色で構成されたページは、
“絵本を見ない”赤ちゃんでも視線を引きつける設計。
- わが家では: 生後6ヶ月〜1歳ごろまで長く活躍しました。
- ポイント: 視線誘導・追視トレーニングに◎、感覚過敏の子にもやさしい
③ 『めくってばあ』(ポプラ社)
「めくる→出てくる!」の予測→驚きが楽しい
しかけを自分の手でめくることで、
“自分で動かすと何かが起きる”という因果関係を体験できます。
- わが家では: 1歳ごろから、「ばあ!」と声を出すようになりました。
- ポイント: 手指操作+認知の練習にぴったり
④ 『あけて・あけてえほん』(偕成社)
ドア・カーテン・冷蔵庫など“身近なもの”を開ける絵本。
生活に近い動作が楽しめて、子どもも「マネしたい!」という気持ちに。
- わが家では: 1歳〜2歳前まで何度も読んで、「もう一回!」の連続。
- ポイント: 指先の使い方+生活動作の導入におすすめ
⑤ 『いろいろバス』(アリス館)
色・形・モノの分類を楽しみながら覚えられる絵本。
赤・青・黄のバスに、どんどん乗り物や食べ物が乗っていく展開で、
「これはどの色?」と親子の会話も自然と広がります。
- わが家では: 1歳半すぎに導入→色の名前を覚えるきっかけに。
- ポイント: 認知・言語発達の“最初のステップ”に最適
「しかけ絵本」は、子どものペースで楽しめる発達支援
発達を気にする時期って、どうしても
「もっとやらせなきゃ」「練習させなきゃ」と焦ってしまう。
でも、絵本なら“遊び”として自然に取り入れられる。
親の気持ちもラクでいられる。
“楽しい”は、いちばんの発達の栄養です。
最後にひとこと|がんばってるあなたへ
毎日、子どもと向き合ってるあなたは、
それだけでも本当にすごいと思います。
今日、この記事を読んで
「これなら読めそうかも」と思えたのなら、
それはもう、子どもの発達を支える最初の一歩です。
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