「検査を受けた方がいいかもしれません」
そう言われたとき、正直とても戸惑いました。
- それって診断がつくってこと?
- 受けると何が分かるの?
- 結果をどう受け止めたらいいのか分からない…
今回は、発達検査を受けるか迷ったときに考えたこと、わが家の選択、検査の種類や流れについて、
作業療法士としての知識+親としての視点から、わかりやすくまとめます。
こんな方におすすめ
- 保育園や医師に検査をすすめられたが、受けるか悩んでいる
- 発達検査ってどんなことをするのか知りたい
- 結果をどう受け止めたらいいか不安を感じている
発達検査って、どんなもの?
目的は「今の子の状態を知ること」
- 発達のばらつきや特性を、数値や観察を通じて把握するためのもの
- 診断の確定のためだけでなく、支援や環境づくりに活かすためにも実施されます
主な検査の種類
検査名 対象 特徴 WISC(ウィスク) 5歳半〜16歳 知能のバランス・得意不得意を数値化 田中ビネー式 2歳〜成人 発達年齢と生活年齢のギャップを測定 新版K式 0歳〜成人 幼児向け/発達の流れ全体をみる
どの検査を実施するかは、年齢・目的・機関によって異なります。
わが家が感じた「迷い」の正体
- 結果を見て落ち込むのが怖かった
- 「診断がつく」=「この子が普通じゃない」と思われそうで不安だった
- でも、何が分かるのかちゃんと知らなかった
受けてよかったと感じた理由
- 支援センターや園と共通の言語で話せるようになった
- 得意なこと・苦手なことが具体的に可視化された
- 支援級や通所の判断材料としても活用できた
検査結果を受け止めるヒント
- 点数や年齢だけで「この子が○○だ」と決まるものではない
- あくまで“今のこの子の特性”を知る手がかり
- 周囲の大人が理解しやすくなるツールのひとつ
わが家は、点数よりも「どんな場面で困りやすいか」の説明に、すごく救われました。
費用と実施場所
- 発達外来・児童精神科 → 保険診療で数千円程度
- 私立の相談機関・心理士による検査 → 自費で1〜3万円
- 療育センター・発達支援センター → 公費で実施される場合もあり(地域差あり)
迷ったら相談してみるのがおすすめ
- 医師(小児神経科・児童精神科)
- 保育園・幼稚園の担任 or 発達支援担当
- 市区町村の子育て相談窓口・療育センター
無理に受けなくてもいい。けれど、知っていると“選択肢が持てる”ようになる。
将来の備えとしてできたこと
検査を受けたあと、わが家は「将来の教育費・通院費」の備えを見直しました。
もし支援が長期化しても、金銭的な不安が減るように備えられたのは大きかったです。
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まとめ|「受けるかどうか」の前に、“知っておく”だけでも大丈夫
- 発達検査は、診断だけでなく支援のために使えるツール
- 結果がすべてではない。子どもを見る“ひとつの視点”として活かすことが大事
- 迷ったら、まずは情報を集めてみる。そこからでも遅くない
検査を受けることが“親としての覚悟”じゃなくて、
「わが子を知るためのやさしい一歩」になったらいいなと思います。
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