ダイレクトクールプレミアムをレビュー｜猛暑の訪問リハ現場で本当に使える水冷服とは？

はじめに

訪問リハや訪問看護の現場では、真夏の暑さ対策が命に関わるレベルになっています。
私自身、外回りとクーラーのない家を1日5〜6件回る日には、熱中症のリスクを肌で感じてきました。

そこで導入したのが、山善ダイレクトクール プレミアムという水冷服。
この記事では、実際に数週間使ってみてわかったメリット・デメリットを作業療法士の視点から詳しくレビューします。

こんな方におすすめ

• 夏の外回り業務で毎日大量の汗をかいている
• 空調服だけではバテてしまう日がある
• 訪問先にエアコンがないことが多い
• 体調維持に不安を感じる日が増えてきた
• 自転車や徒歩での移動が多く体幹の熱がこもる

結論｜35℃を超える猛暑日は「水冷服なし」では乗り切れない

空調服だけでは補えない“体幹の深部温度”へのアプローチができるのが水冷服の強みです。
特に移動やクーラーのない環境では、着用しているかどうかで仕事後の体調に大きな差が出ました。

実際に使って感じたメリット

体幹を直接冷やせる冷水循環構造

背中・脇・胸部まで冷水がチューブで循環し、外気温にかかわらず一定の冷却効果を維持。
「汗をかいてから冷やす」ではなく、「汗をかかないように冷やす」感覚に近いです。

モバイルバッテリーで稼働可能

市販のUSBモバイルバッテリーで稼働。専用バッテリー不要で管理がシンプル。
普段の訪問用バッグに予備バッテリーも管理しやすいです。

氷や冷凍ボトルでも代用可能

水冷服用のチャージボトル（別売りのボトル）がなくても、コンビニの氷や冷凍飲料での代用が可能。
費用はかかるものの、万が一の補給に安心感があります。

注意点・デメリット

冷却時間は2時間程度が限界

チャージボトル1本の冷却持続は約2時間。
1日快適に使うには最低4本〜6本は必要で、
凍結にも1日以上かかるため8本以上あると安心。

洗濯と水抜きが面倒

選択は手洗いのみ。
チューブの中まできちんと水抜きしないとカビや臭いの原因に。
慣れるまでは手間がかかります。

首の冷却チューブはズレやすい

首の部分に冷却チューブがありますが、チャージボトルの重さで位置がズレがち。
装着時に毎回調整が必要です。

実際の1日スケジュール例（夏の訪問現場）

今年買うならこの組み合わせもおすすめ

水冷服＋[ワイズゴッド] 山真製鋸(Y'sGOD JAPAN) 2025 ICEMAN ウォーターマグナム（別売オプション）

• 首や頭まで冷却可能な「ウォーターマグナム」は、メーカーが異なる水冷服にも装着可能
• 既存の水冷服のチューブをハサミで切って接続すればOK（メーカーOK、アイスマン以外の水冷服は自己責任）
• 熱がこもりやすい頭部や首まわりも冷やせるようになり、体感的にかなり快適

今年の注目はアイスマンハイブリッドPro（空調＋水冷の一体型）

• 空調服＋水冷服が一体化されたモデル
• 空調／水冷の“両方同時稼働”が可能

→購入後、レビュー予定

水冷服と関連アイテムのおすすめ比較表

ソフトクーラー・ボトル管理について

• チャージボトルは水をいっぱいに入れると破損リスクあり。7〜8分目で冷凍推奨
• サーモス ソフトクーラー5L＋ロゴス氷点下保冷剤で1日持つが、飲料が入らなくなる欠点あり
• AOクーラー 9パックならチャージボトル＋飲料も同時に持ち運び可能
• 自転車移動が多い人はソフトクーラー必須、車なら「アイスマンエネチャージ」のような冷却ボックスも便利

その他おすすめアイテム

• 粉末スポーツドリンク（ソルティライチ）：水分補給＋リフレッシュに最適
• OS-1（経口補水液）：万が一の体調不良時にも対応できる備えに
• 冷感汗拭きシート／冷却スプレー：即効性のあるクールダウン手段として◎

ネッククーラー・ペルチェベストはどう？

• ネッククーラー（サンコー等）は冷たさに慣れてしまう＋排熱ファンが熱く感じる
• ペルチェベストも同様に“継続冷却感がない”＋バッテリー管理が面倒
  → 結論：水冷＋空調の方が体感的に優れていた

アイスベスト・アイスリングについて

• アイスベスト：冷却力は高いが、2時間ごとの保冷剤交換が面倒＋保冷剤が大量に必要
  　→ 職場単位での管理でなければ現実的ではない
• アイスリング：冷却時間が短く、体幹まで冷やすには物足りない印象

関連記事リンク

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水冷服と関連アイテムのおすすめ比較表

まとめ

猛暑の現場で仕事を続ける私たちにとって、水冷服は単なる“便利グッズ”ではありません。
命を守る装備であり、パフォーマンスを維持するための投資です。

水冷服＋空調服の併用は、体調管理に悩む方にこそおすすめしたい選択肢。
手入れや準備は少し手間ですが、それを上回る効果を感じています。

あなたの現場にも、ぜひ“本気の暑さ対策”を導入してみてください。

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