「いつも同じことしかしない…」の裏側にある子どもの気持ち
- 毎回砂遊びだけ、すべり台だけと同じことばかり
- おもちゃや遊具の使い方がワンパターン
- 「これやってみたら?」と促しても乗ってこない
「好奇心が少ないのかな?」「飽きないのかな?」
そんな風に感じることもあるかもしれません。
でも実は、“遊びが広がらない”のではなく、“広げ方がわからない”だけかもしれません。
この記事では、作業療法士パパの視点から、「遊びが広がりにくい子」に外遊びでできる工夫をご紹介します。
遊びが広がりにくい子に見られる特徴とは?
- 新しいことに対して不安が強い(慣れたことしか安心できない)
- 想像を働かせる遊びが苦手(見立てや展開がしにくい)
- 他の子との関わりに興味が薄く、刺激が入りづらい
“同じことばかり”は、安心を求めるサインでもあります。
外遊びが“遊びの広がり”を支援できる理由
- 見える・触れる・動ける環境で、感覚刺激が豊富
- 「これ使ってみようかな」「ちょっと真似してみようかな」が生まれやすい
- 1人でも・誰かとでも、遊びの展開を自然に経験できる
外遊びは、「試してみる」「思いつく」経験を無理なく促せるフィールドです。
OTパパおすすめ|遊びの展開を促す外遊び5選
1.砂・水・葉っぱなど“素材が変化する”遊び
- 「感触」「形」「組み合わせ」で遊びのパターンがどんどん変わる
- 「こうしたらどうなる?」の試行錯誤を引き出す
育つ力: 感覚の探究・想像力・試行の積み重ね
2.見立て・ごっこ遊び(料理・おうち・虫の家など)
- “〇〇に見立てる”だけで遊びが一気に広がる
- 大人がやって見せる・一緒にやることで展開が生まれやすくなる
育つ力: 想像力・ストーリー展開・言葉の発達
3.「組み合わせて使う」遊び(バケツ+水+石など)
- 道具や素材を2つ以上組み合わせることで新しい遊びが生まれる
- 「こうしたらどうなる?」という思考が育つ
育つ力: 創造力・道具の応用・因果の理解
4.まねっこあそび(動き・音・表情の模倣)
- 大人や他の子の動きをまねる中で“やってみよう”の幅が広がる
- 他者との関わりを通じて遊びが展開していく
育つ力: 模倣力・他者意識・関わりのきっかけづくり
5.「これやってみる?」より「これ見ててね」の声かけ
- 指示や提案ではなく、“見せる・一緒に楽しむ”方が気づきやすい
- 見ているうちに「やってみたい」が育つ
育つ力: 自発性・興味の芽生え・安心感
声かけ・関わり方の工夫|“遊びが広がるきっかけ”を一緒に見つける
- 「これ面白そうだね〜」→大人が楽しむ姿を見せる
- 「これとこれ混ぜたらどうなるかな?」→好奇心をくすぐる問いかけ
- 「わ!いい感じにできたね」→結果よりプロセスを認める
遊びが広がるには、“やってみてよかった”という実感が必要です。
まとめ|“遊びの幅”は、少しの刺激と関わりでどんどん広がる
遊びが広がりにくい子には、
- 自分の中に“新しいアイデア”が浮かびづらいことがあります
- 外遊びでは、素材・環境・人との関わりが自然と刺激をくれます
「ちょっとやってみようかな」「やってみたら楽しかった!」
そんな気持ちの積み重ねが、遊びを豊かにしていきます。