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5歳児の外遊びは“就学準備”につながる|集中力・ルール理解・体幹を育てる遊び5選

tamutamu

作業療法士のパパと、しっかり者のママ。
夫婦で子育てに向き合いながら、
わが家の日常や役立つ育児のヒントを
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「家族っていいな」と思えるような、
あたたかい場所をめざして運営中です。


こんな人におすすめです

  • 5歳(年長)になって、いよいよ小学校入学が近づいてきた
  • 体の動きが活発だけど、落ち着きがなくて心配
  • 集団遊びでのトラブルやルールの理解に不安がある
  • 「座って話を聞くのが苦手」「指示が通らない」ことがある
  • 家庭でできる“就学準備”を外遊びを通してしたいと思っている

年長のこの時期は、“体の発達”だけでなく“心と頭の準備”が大切になる時期。
外遊びは、遊びながら「聞く・待つ・考える・動く」の練習ができる最強の環境です。


就学前に育てたい“聞く・待つ・考える・動く”力とは?

小学校に入ると、今までの園生活とは大きく変わります。
自由に遊ぶ時間が減り、「話を聞く」「指示に従う」「順番を守る」「座って過ごす」といった行動が求められます。

でも、いきなりできるようになる子なんていません。
だからこそ、遊びの中で自然に“就学前の土台”を育てておくことが大切なんです。

特に注目したい力はこちら:

  • 体幹や姿勢保持:長く座る・安定して文字を書くための土台
  • 聞く力・理解力:指示を聞いて行動する・ルールを守る
  • 注意のコントロール:必要な情報に集中する力
  • 空間認知・体の使い方:板書や運動で必要な感覚

これらはすべて、「遊びの中で楽しく身につける」ことができます。


OTパパが注目する“就学前にこそ育てたい感覚”

作業療法士として関わる中で、年長さんで気になる子の多くが以下のような特徴を持っています:

  • 姿勢が安定せず、座っていられない
  • 集団の中でのルールが理解できない
  • 周囲に注意が向きすぎて指示が聞けない
  • 動きがぎこちなく、ボール遊びや運動が苦手

これは本人の努力不足ではなく、土台となる感覚(体幹・空間認知・感覚統合など)がまだ育ちきっていないことが多いです。

だからこそ、家庭での外遊びを“就学前トレーニング”として活用することが、とても有効なんです。


5歳児におすすめの外遊び5選|“就学前の準備力”を育てる遊び

1. 縄跳び・スキップ・ケンパーなどの“リズム運動”

ジャンプのリズムやステップを繰り返す遊びは、全身の協調運動+集中力+タイミングの理解が必要。
リズムに合わせる力は、聞く力や読み書きにも影響することが分かっています。

最初は短縄跳びで「連続で3回」など、目標をつくってチャレンジ!

2. 指示付きの動きゲーム(例:「赤はジャンプ」「青はしゃがむ」)

聞いてから動く、色や言葉に合わせて判断する遊びは、指示理解・ワーキングメモリ・注意力に直結。

遊びながら「聞いて→覚えて→判断して→体を動かす」という流れを練習できます。
難しければ2種類からスタートし、徐々にレベルアップ!

3. ボール遊び(キャッチ・ドリブル・投げ合い)

ボールを使った遊びは、視覚・手足の協調・空間認知を鍛えるのにぴったり。
特に「相手の動きに合わせる」「タイミングを合わせる」感覚は、体育授業や集団行動の中でとても大事です。

ドッジボールの簡易版やキャッチボールごっこもおすすめ。

4. ストップ&ゴー(合図で止まる・再開する)

遊びながら「我慢する」「止まる」経験ができるストップ&ゴーゲーム。
「今は動かない」「今は待つ」を体験することで、自己コントロールと注意の持続力が育ちます。

「鬼の合図で止まる」「先生が赤旗をあげたらしゃがむ」など、ごっこ要素を加えて楽しんで。

5. 簡単な“役割分担”遊び(片づけ・係・交代制)

遊びの中で「係を決める」「交代でやる」などの役割要素を入れると、社会性や責任感、見通しを持って行動する力が育ちます。

たとえば、

  • 「今日は〇〇が鬼ね」
  • 「次は交代しようね」
  • 「拾ったボールは〇〇が集める」

就学後の“係活動”や“当番”の練習にもつながります。


声かけのポイント|“できた”より“考えた”をほめよう

年長になると、できることは増えてきますが、「うまくできない」「できなかった自分」を気にしやすい時期でもあります。

そんな時は、結果よりプロセスをほめる声かけが効果的です。

  • 「どうやったら上手くいくか、自分で考えてたね」
  • 「最後までやろうとしてたね、すごいよ」
  • 「お友達と交代できたの、かっこよかったね」

外遊びのなかでの小さな“自信の種”を見つけて、丁寧に育ててあげましょう。


まとめ|5歳の外遊びは“就学準備”にぴったりの体と心のトレーニング

「遊ぶだけで本当に準備になるの?」
そう思うかもしれません。
でも、子どもは遊びの中でこそ、本当に大切な力を身につけていくのです。

机に向かう前に、外で「動いて考えて関わる」経験をたくさんさせてあげてください。
それが、入学後の“安心と自信”につながっていきます。


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