4歳児の外遊びは“考えて動く”が育つ|想像・ルール・体の使い方を伸ばす遊び5選

tamutamu

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こんな人におすすめです

  • 4歳になって、公園の遊びがワンパターンになってきた
  • 「なんでもできるようになったけど、ちょっと雑…」と感じることが増えた
  • ごっこ遊びが盛んだけど、話が複雑でついていけない
  • 「ルールがある遊び」がまだ難しそうでどう関わればいいかわからない
  • 小学校入学に向けて、集団生活や聞く力が心配になってきた

4歳は、「できることが増える時期」ではなく、“考えて行動する”力が育ち始める時期
外遊びが「体を動かすだけのもの」から「ルール・思考・想像が混ざり合う経験の場」へと進化します。


「できる」だけじゃない、“考えて動く”4歳の外遊び

3歳までは「とにかく動きたい!」が先行していた外遊びも、4歳頃になると、“どうやって動くか”“どうすればうまくいくか”を考える段階に入ります。

たとえば、

  • どうすればブランコを高くこげるか考える
  • 鬼ごっこで鬼に見つからないように戦略を立てる
  • ごっこ遊びでストーリーを自分でつくって進める

これらはすべて、「運動×思考×想像」が組み合わさった遊び。
4歳児の遊びは、“やりたい”から“工夫してやってみる”へのステップアップなんです。

作業療法士としても、この時期の外遊びは「運動能力だけでなく、思考の柔軟性・空間認知・社会性など、就学前の準備力を育てる」意味で非常に重要だと感じています。


OTパパが注目する「身体の使い方」と「予測する力」

4歳になると体も大きくなり、動きの幅が一気に広がります。
でも、“思い切り動ける”ことと、“うまく動ける”ことは別。
この時期はむしろ、“丁寧に動く”“バランスよく体を使う”ことを覚えるステージです。

  • 鉄棒やのぼり棒など、左右の手足を使う遊び
  • 道具を操作する(竹馬・キックスクーターなど)
  • 自分のスピード・力加減を調整する

これらを経験することで、「予測して体を使う」「どう動けばいいかを考える」力が育ちます。
それはまさに、就学後の“体育・図工・集団行動”の基盤になる力です。


4歳児におすすめの外遊び5選|“思考・体・関わり”を伸ばす遊び

1. なりきりごっこ遊び(ストーリー展開型)

4歳になると、ごっこ遊びも「複数の役」「展開のある話」ができるようになります。
「レストランの店員さんとお客さん」「動物の世界」など、空想の中でやりとりを進める力が育ちます。

親も役になりきって、物語に少しだけ“ハプニング”を入れてみると、子どもがどう工夫するかを見ることができます。

2. ルール付き鬼ごっこ(“氷鬼”や“バナナ鬼”)

「タッチされたら止まる」「味方に助けられる」など、ルール理解・状況判断力・協調性が求められる遊び。
最初はルールを簡単にし、遊びながら少しずつ追加していくのがコツです。

途中でルールを変更する提案も◎ →「次は〇〇してみる?」と一緒に考える時間も遊びになります。

3. スキップ・ケンケン・横歩きチャレンジ

この時期の子どもたちは、「まっすぐ走る」だけでなく、複雑な動きに挑戦したくなるタイミングです。

  • スキップができるか?
  • ケンケンで何歩進めるか?
  • 平均台のようにバランスを取れるか?

バランス感覚・下肢筋力・身体コントロールを遊びの中で育てるにはぴったり。

4. ストップ&ゴーゲーム(合図で止まる・進む)

「赤信号で止まる、青で進む」といった音や視覚の合図に合わせて行動を切り替える遊びは、就学前にぜひ育てておきたい力。

  • 注意力・切り替え力
  • 指示を聞いて動く力
  • ルールの中で我慢する力

これらは、学校生活の“聞く・待つ・守る”の基盤になります。

5. 簡単なチーム戦遊び(2対2かけっこなど)

「こっちチーム!」「交代でやろう!」など、チームで遊ぶ経験が少しずつできるようになる時期。
人数が多すぎると難しいので、まずは家族+友達などで2〜4人程度から。

“自分だけじゃない”“他の子と協力する”感覚を、遊びの中で楽しく育てましょう。


関わり方のコツ|“任せる”ד一緒に考える”

4歳になると、「ひとりでできるもん!」という気持ちが強くなります。
でも、できなくて泣いたり、怒ったりもまだまだあります。

そんなときは、

  • 「うまくいかないね、どうする?」と一緒に考える
  • 「さっきより上手だったね」と過程に注目して声をかける
  • 「次は何してみる?」とアイデアを引き出す関わりを

“できたかどうか”ではなく、“どう工夫したか”に目を向けることで、自信と考える力の両方が育っていきます。


まとめ|4歳の外遊びは“工夫と関わり”が育つステージ

4歳の外遊びは、ただ楽しいだけではなく、「考える」「ルールを守る」「友達と関わる」など、就学に向けた大切な力が育つ場です。

「今日はどんな工夫ができたかな?」「誰と一緒にやってた?」
そんなふりかえりが、次の挑戦への原動力になります。


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