1歳の外遊びアイデア5選|歩き始めの「感じて育つ」遊びとは

tamutamu

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こんな人におすすめです

  • 歩けるようになってきたけど、すぐ転ぶのが心配
  • 公園に行っても「どんな遊びをすればいいかわからない」
  • 毎日お散歩ばかりで、遊びがワンパターンになってきた
  • 外遊びが発達にいいとは聞くけど、何を意識すればいいか迷っている
  • 作業療法士など専門家の視点で“安心してできる外遊び”を知りたい

1歳の外遊びは、“できること”が日々変わる時期。
だからこそ、親子で楽しみながら発達を支える視点が大切です。


歩き始めた1歳、外遊びはどう関わる?

1歳になると、つかまり立ちや伝い歩き、よちよち歩きが始まり、「行きたいところに自分で行ける!」という自信が芽生える時期です。
でも、まだ体幹やバランスは未熟で、ふらふら歩き、転びやすさもあります。

この時期の外遊びは、「しっかり歩かせる」よりも、「安全に楽しく探索できる環境をつくること」が大切。
親が“転ばせないように”と必死になってしまうと、子どもの「試してみたい!」という意欲が縮こまってしまいます。

作業療法士の視点では、この時期は「転びながら自分の体を学ぶ大事な時期」。
小さな段差や砂利道なども、あえて経験させることで、バランスや足裏感覚を自然に育てていくのが理想です。


OTパパが注目する“探索欲求”と“体の感覚”

1歳の子どもたちは、「これはなに?」「行ってみたい!」という“探索欲求”がぐんぐん育ちます。
同時に、足裏で地面を感じたり、坂道でふらついたりといった「体の感覚フィードバック」が急成長する時期でもあります。

この時期に外でたくさん体を動かすことは、ただの運動ではなく、

  • 自分の重心の位置を感じる
  • 不安定な場所でのバランスをとる
  • 転んでも起き上がる経験を積む

といった、“自分の体を使う”力(=固有受容感覚)を育てる絶好の機会

親は「危ないからやめて!」と言いたくなる場面も多いですが、転倒も含めた小さな経験を大切に見守ることが、子どもの発達にとって大きな支えになります。


1歳におすすめの外遊び5選|発達を支える視点から

では実際に、1歳児にぴったりの外遊びを5つ紹介します。
“楽しいだけ”でなく、“発達を支える意味”を意識した関わりができるものを厳選しました。

1. 探検ごっこ(親子で歩くだけ)

行き先を決めず、親子でのんびり歩くだけの「探検ごっこ」。
落ち葉を拾ったり、道の端を歩いたり、段差をのぼったり…“道そのものが遊び場”になります。

「なんだろう?」「こっち行ってみる?」という声かけで、子どもの好奇心を引き出せます。

2. スロープや坂道で“のぼる・くだる”体験

公園の芝生の坂や歩道の傾斜を使って、上り下りの感覚を楽しむ遊び。
まだ足元がおぼつかない1歳児には、重力に逆らう・合わせる体験がとても大切です。

「すべる〜!」「転んだ〜!」という体験を笑いながら共有しましょう。

3. 石・葉っぱ・木の実拾い

視覚と触覚をフルに使う感覚遊び。
石の重さ、葉っぱの形、木の実の感触…身のまわりの自然が最高のおもちゃです。

拾ったものをバッグに入れて「おみやげ」にするのもおすすめ。

4. ベンチや縁石で“のぼる・おりる”動き

低い段差を使って、上る・座る・下りるの練習。
「足をあげて乗る」「手で支えて降りる」など、生活動作の基礎となる体の使い方が育ちます。

最初は手を貸しながらでもOK。

5. 砂場でスコップ遊び

まだ型抜きや山づくりは難しいですが、スコップで“すくう・入れる”だけでも立派な遊びです。
手首の動き・目と手の協応・集中力も養われます。

「砂の感触が苦手」という子は、最初はスコップを使って慣らすのも◎。


安全面と関わり方のポイント

1歳の外遊びでは、まだまだ危険察知ができないため、“見守りながら先回りしすぎない”姿勢が重要です。

  • 危険なエリアは物理的に避けておく(川沿い・階段など)
  • 頻繁に「ダメ!」と止めすぎない(自主性が育ちにくくなる)
  • 親も一緒にしゃがんだり、ゆっくり歩いて“目線を合わせる”

そしてなにより、「できたね!」「楽しかったね」などの声かけが、子どもの自己肯定感を高めます。


まとめ|1歳の外遊びは“感じて動く”が育ちの土台

1歳の外遊びは、「なにをするか」よりも「どんな風に関わるか」が大切です。
子どもはまだ説明も表現もできないけれど、たくさんの刺激を全身で受け取りながら育っています。

「今日はこれができた!」よりも、「今日はたくさん感じたね」と声をかけたくなるような、
そんな外遊びの時間を、ぜひ親子でつくっていきましょう。


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