赤ちゃんの頭の形で悩んだ私が「ヘルメット治療」を選んだ理由|リアル体験から伝えたいこと

tamutamu

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ヘルメット治療解説

こんな人におすすめです

  • 赤ちゃんの頭の形に違和感を感じているけど、どうすればいいか迷っている方
  • ヘルメット治療に興味があるが、実際の体験談を知りたい方
  • 費用や装着生活のリアルな情報を探している方
  • 治療するかどうか、家族で納得したうえで判断したい方

はじめに|「このままで大丈夫かな…?」迷い続けた日々

「頭の形、ちょっと気になるな……」

そんなふうに思い始めたのは、生後2〜3ヶ月ごろのことでした。
わが子の寝姿を見ていると、いつも同じ向きばかり。ドーナツ型の枕(エスメラルダなど)も試しましたが、目に見える変化はなくて。

小児科では特に指摘されなかったけれど、「もしこのまま自然に戻らなかったら?」という不安が日に日に大きくなっていきました。

悩んだ末、わが家は「ヘルメット治療」という選択をしました。
今回はその経緯と実際に感じたことを、同じように悩むママ・パパに向けて書いてみようと思います。


ヘルメット治療って何?どんな目的で行うの?

赤ちゃんの「斜頭」「短頭」「絶壁」など、頭の形に関する悩みに対し、
成長中の頭蓋骨の形を整えるために使用されるのが「ヘルメット治療」です。

  • 生後4〜6ヶ月ごろから開始するケースが多く
  • 装着期間は数ヶ月〜半年ほど
  • 1日23時間ほど装着して矯正していく

形の改善が見込める期間は、頭が急激に成長する乳児期前半。
つまり「気になったとき」が最も治療のタイミングとして大切なんです。


わが家が「ヘルメット治療をやろう」と決めた理由

迷いに迷って、近隣の「頭の形外来」を受診しました。
診察の中で、主治医から「短頭と斜頭の傾向がある」とはっきり伝えられたことで、私たちは治療の必要性をより強く実感しました。

正直、最後まで悩みました。
特に気になっていたのはこの3つ。

  • 本当に効果があるのか
  • 赤ちゃんに負担はないのか
  • 高額な費用に見合うのか

でも、ベビーバンドを扱う病院でのカウンセリングで、
「今の月齢(5ヶ月)なら、短期間で効果が期待できる」と言われたことで、気持ちが傾きました。

同時に、ネットで他のヘルメット(アイメットなど)との違いや装着管理アプリの機能まで徹底的に調べて、納得したうえで選びました。


実際にかかった費用と治療の流れ(ベビーバンドの場合)

費用面のリアル

  • ヘルメット代:約38万円(税込)
  • 替えのスポンジ:約1万円(公式サイトで追加購入)

保険適用外のため、全額自己負担でした。
とはいえ、私たちは「一生に関わるかもしれないこと」だと考えて、投資だと割り切りました。

治療の流れと装着スケジュール

  • 初回:頭部の3Dスキャン&ヘルメット作成依頼
  • 受け取り:1時間ずつの短時間装着→徐々に延ばす
  • 1週間後:お風呂以外はフル装着(1日23時間)
  • 月1回:病院で頭部の形をカメラで記録→アプリで比較

装着時間は専用アプリで日々記録・管理できます。
とても直感的に使えて、成果の「見える化」が励みになりました。


夏場の装着で大変だったこと|皮膚トラブル対策も必須

わが家は6〜9月の夏場に治療を実施。
汗っかきな赤ちゃんにとっては、やはり蒸れが気になる時期でした。

  • おでこや首まわりにあせも・かゆみが出る
  • 小児科でステロイド外用薬を処方してもらう
  • スポンジの替えを複数購入して、こまめに交換

装着初期(5ヶ月ごろ)は特に嫌がる様子もなく順調でしたが、
月齢が進むにつれてだんだんと「違和感」に気づき始め、最後の方は装着を嫌がることもありました。


Before→Afterで実感した変化|写真での比較とアプリの役割

治療中は月に1度の通院で、3Dスキャンによる撮影と頭部の角度・バランスの計測が行われました。

この結果は専用アプリに取り込まれ、以下のような変化を「ビジュアルで実感」できるのが特徴です。

  • 平らだった後頭部に丸みが出てきた
  • 左右のバランスが整ってきた
  • 医師からも「とても良好な変化」と言われた

目で見てわかることで、「がんばろう」と思えたのは大きなモチベーションでした。


他のヘルメットとの違いは?|ベビーバンド・アイメット・スターバンドを比較

実際に調べた範囲で、主な3ブランドの違いは以下の通りです。

ブランド名特徴治療期間管理方法価格帯
ベビーバンド装着感が軽くアプリ管理あり/短期集中型約3〜4ヶ月アプリ管理あり約38万円
アイメット(Aimet)精密スキャン/頭の成長に合わせて微調整約6ヶ月〜病院管理中心約40万円〜
スターバンド(StarBand)海外製/複数サイズ展開/軽量設計約4〜6ヶ月医師連携約30〜40万円

ベビーバンドはアプリによる装着時間の管理が便利で、忙しい育児中でも続けやすい点が決め手になりました。


よくある質問(FAQ)|ヘルメット治療を検討中の方向けに

Q. ヘルメット治療っていつまで効果があるの?
→ 一般的に「生後4〜6ヶ月開始が理想」とされており、1歳を過ぎると頭の成長が緩やかになり効果が出にくくなります。

Q. ヘルメットをつけて寝にくそうじゃない?
→ 最初の数日は違和感を感じる子もいますが、基本的にはすぐ慣れる子が多いです。実際、わが子も5ヶ月時点では全く気にしていませんでした。

Q. 保険は使える?助成制度はある?
→ 多くのケースで健康保険は適用外です。ただし、医療費控除の対象になる可能性があります。市町村によっては独自の助成制度があるので確認をおすすめします。

Q. 治療後、また戻ったりしない?
→ 治療後は自然な成長と共に固定されるため、大きな後戻りは少ないとされています。ただし、生活習慣(寝姿勢など)にも注意が必要です。


やってよかったと思える今|迷っている人に伝えたいこと

着用期間中の写真がすべてヘルメット姿になってしまったのは、ちょっとした後悔ポイントかもしれません(笑)。 でも、今となってはそれもいい思い出。ヘルメット姿の赤ちゃんも、思い返せばすごくかわいくて、特別な時期だったと思います。

たしかに、金額の面では負担が大きかったです。
でも、私にとっては「やってよかった」という気持ちが残っています。

  • 子どもの頭の形が整い、自信を持てたこと
  • 将来のヘルメット・眼鏡・髪型への不安が減ったこと
  • 何より「ちゃんと向き合った」という実感があること

正直、今悩んでいる人に「絶対やったほうがいい」とは言い切れません。
でも、「費用面だけで迷っている」なら、私はおすすめしたいです。


家庭でできるケアも大切|姿勢・抱っこの工夫

治療する・しないに関わらず、家庭でできるケアも並行して行うことが大切です。

  • 抱っこや寝かせ方の工夫(向きぐせ対策)
  • プレイマットやうつ伏せ時間の活用
  • 寝返りやおすわりの発達を促す遊び

作業療法士の視点で書かれた関連記事も、ぜひ参考にしてみてください。

👉 赤ちゃんの向きぐせ・姿勢サポートの記事はこちら 準備中


まとめ|ヘルメット治療に正解はない。でも「知ってから決める」ことが大切

「やる or やらない」に正解はありません。
でも、調べずに後悔するよりも、しっかり知ったうえで判断することが何より大事だと思います。

わが子の頭の形が整ってきた今、私はこの選択をして本当によかったと感じています。

もしこの記事が、誰かの「後悔しない選択」のヒントになれば嬉しいです。


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