はじめに
「なんか歩きにくそう…」
「この靴、本当に合ってるのかな?」
1歳3ヶ月で歩き始めたわが子。
室内ではよく動くのに、外で靴を履くと妙にぎこちない様子に気づきました。
私は作業療法士として、子どもの発達や動きの支援に関わってきましたが、
いざ自分の子となると“親目線”が強くなって、専門知識がかすんでしまった瞬間でもありました。
この記事では、そんな「靴が合わないかも?」という小さな違和感から始まった、
わが家の試行錯誤と変化について正直に綴ります。
こんな方におすすめ
- 1歳前後のファーストシューズ選びで悩んでいる方
- 子どもの歩き方が気になっている方
- 靴を履かせると嫌がったり、すぐ転んでしまうお子さんを育てている方
歩き始めたのに、外では歩きにくそう…?
わが子が歩き始めたのは、1歳3ヶ月ごろ。
転びながらも楽しそうに室内を歩き回っていました。
ところが、初めて靴を履かせて外に出たときのこと。
- 立ち止まってばかり
- 歩くたびに足元を見下ろす
- 少し段差があるだけで転んでしまう
「もしかして、靴が合ってないのかも…?」
そう思いながらも、最初は“慣れてないだけ”だとやり過ごしていました。
合っていなかった靴の特徴
履かせていたのは、評判の良いファーストシューズ。
サイズもぴったりで、試着もしてから購入したのに、なぜ?
改めて見直すと、こんな特徴が“合わなかった原因”でした。
- 靴底が硬くて、足の動きにフィットしていなかった
- 甲部分のマジックテープがゆるく、足首が固定されなかった
- かかとが浅く、ホールド感がなかった
赤ちゃんの足は柔らかく、骨もまだ完全には形成されていません。
“フィットしているように見えても、実は動きにくさを感じている”こともあるのです。
作業療法士として気づいたこと
歩き方に違和感を感じた私は、職業柄、動作観察に切り替えました。
- 足先が外を向いている
- 靴の中で指が曲がっている
- 歩くときに重心移動がうまくできていない
さらに、靴を脱がせて足を触ってみると、靴擦れや赤くなっている箇所が。
サイズが合っているだけではダメ。
「足の形」や「足首の安定感」、「歩く動作との相性」まで含めて見直す必要があると、改めて実感しました。
靴を変えたら、こんなに変わった!
わが家が選び直したポイントは以下の3つ:
- 足首までしっかり固定できる高さのあるデザイン
- かかとが深く、ホールド感があるもの
- 柔らかすぎず、でも屈曲性のある靴底
実際に履き替えてみた結果…
- 転ぶ回数が明らかに減った
- 足元を気にせず、まっすぐ歩けるようになった
- 外遊びが増え、活動量が一気に上がった
「たかが靴、されど靴」。
子どもにとって、靴はまさに“体の一部”だと実感しました。
靴の違和感は、親が気づいてあげるしかない
子どもは「この靴、合わない」なんて言えません。
だからこそ、大人の“なんとなく変かも?”という直感はとても大事。
- よく転ぶ
- 靴を履くと嫌がる
- 足を気にする素振りがある
こんな小さなサインに気づいたら、まずは一度、靴をじっくり見直してみることをおすすめします。
まとめ
- 子どもの“歩きにくさ”は、靴が原因のこともある
- サイズだけでなく、足の形や安定感との相性も大事
- 靴を変えたことで、行動・気分・姿勢に良い変化が見られた
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