2歳児の外遊びは“心と体の爆発期”|イヤイヤ期とつき合う外遊び5選

tamutamu

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こんな人におすすめです

  • 2歳になって自己主張が強くなり、外で遊ぶのもしんどくなってきた
  • 公園に行くとすぐに「帰りたい」「遊具でケンカ」など困ることが増えた
  • 体力が有り余っていて、家の中では発散しきれない
  • 気分のムラが激しく、外出がこわくなってきた
  • 発達や行動面に少し気になることがあり、外遊びでできることを知りたい

“なんでもイヤ!”な2歳の時期。
でも実は、心と体の発達が急成長する“爆発期”でもあるんです。
外遊びを通じて、そんな成長をゆるやかにサポートしていきましょう。


「イヤ!やだ!」の裏にある、2歳の心と発達の変化

2歳前後になると、「自分でやりたい!」「でもうまくできない…」というジレンマに悩む時期に入ります。
これが、いわゆる“イヤイヤ期”。親にとってはつらい時期ですが、子どもにとっては「心の成長の証拠」です。

この時期は、以下のような発達の変化がみられます。

  • 自分と他者の違いがわかってくる
  • 「こうしたい」がはっきりする(=自己主張)
  • 体力・運動欲求が急に高まる
  • 感情のコントロールがまだ未熟

作業療法士の立場から見ても、「思い通りにならないことに対する葛藤」を外遊びで経験することはとても重要です。
広い空間で発散し、気持ちを切り替える場として、外遊びはこの時期の子どもたちにぴったりなんです。


OTパパが注目する“感情の爆発”と“行動の自由”

2歳の外遊びでは、ただ体を動かすだけでなく、「感情が動く場面」をあえて経験させることが成長に繋がります。

たとえば、

  • 思い通りにいかなくて怒る
  • 順番を待てずに泣き出す
  • 遊びたいのに怖くて一歩踏み出せない

これらの場面は、一見“困った行動”に見えますが、自我の芽生え=心の成長のサインです。

OTとして関わる際には、以下のようなポイントを意識します:

  • 安心できる大人のそばで自由に動ける環境
  • 感情を受け止めてもらえる経験
  • 小さな“できた”を積み重ねる場づくり

外遊びは、こうした条件が自然にそろいやすいんです。


2歳児におすすめの外遊び5選|“心と体”を育てるアイデア

1. お散歩+寄り道遊び

まっすぐ歩くだけでなく、途中で石を拾ったり、草に触れたりする「寄り道」こそが遊び。
「なに見つけた?」「それ面白いね」など、発見を一緒に楽しむことで“共有の体験”が生まれます

2. かけっこごっこ

ただ一緒に「よーいどん!」で走るだけでも、子どもは大喜び。
走る・止まる・曲がるという動きは、身体コントロールを育てるトレーニングにもなります。

スピードを調整して「パパのほうが遅い〜!」なんて声かけも楽しいですね。

3. 水たまりジャンプ(汚れてOK!の日を作る)

小さな水たまりやぬかるみを見つけたら、あえて遊ばせる日をつくるのも◎
「汚れたって大丈夫!」という日があると、子どもの表情はぐっと自由になります。
“やってみたかった!”を叶える体験は、自信と満足感につながります。

4. スコップで“掘る”動きに没頭

砂場で“掘る・すくう・入れる”をくり返す遊びは、集中力・手指の巧緻性・感覚統合の面でも非常に効果的。
この時期の子は、「同じ動きを何度もやりたがる」のが自然な姿です。

そっと見守りながら、満足するまでやらせてあげましょう。

5. ブランコやすべり台で“順番”と“切り替え”を経験

「待つ・交代する・順番を守る」など、2歳にはまだ難しいルールですが、遊びの中で体験することで少しずつ身についていきます。
「もう1回ね。でも次はお友だちの番だよ」といった優しい声かけで“社会性の芽”を育てることができます


声かけのコツ|イライラしない“共感+提案”スタイル

2歳の外遊びでは、「イヤ!」の連続で親もストレスが溜まりがちです。
そんな時は、“命令”ではなく“共感+提案”のスタイルが効果的です。

  • 「そうだよね、もっと遊びたかったよね」→まず気持ちを認める
  • 「もう一回だけすべり台したら、お茶飲みに行こっか」→次の行動を提案

感情に寄り添ってくれる大人の存在は、子どもの“気持ちの整理”のモデルになります
少しずつ、子ども自身が気持ちを切り替える力も育っていきます。


まとめ|イヤイヤ期こそ“心が育つ”外遊びを

2歳の外遊びは、「体を動かす」だけでなく「心を動かす」時間。
親としては大変なことも多い時期ですが、“自分を出せる場”“感情を受け止めてもらえる体験”が、子どもの土台を育ててくれます。

「今日はケンカしたけど、たくさん走ったね」
「イヤって言ってたけど、最後は笑ってたね」

そんなふうに、親子で気持ちをふりかえる時間が、いちばんのごほうびです。


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