【2〜5歳向け】雨の日でもOK!室内で発達を育てる遊び7選|作業療法士パパが厳選

tamutamu

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今日もYouTubeばかり…そんな日が続くときに

雨が続いたり、子どもが風邪気味だったりして、外に出られない日。
「今日もおうちか…」「また動画に頼っちゃったな…」と、モヤモヤすることはありませんか?

私も、子どもが小さいころに何度も感じたことがあります。

でも実は、室内でもできる遊びの中には、
子どもの発達をしっかり支えてくれるものがたくさんあるんです。

この記事では、作業療法士のパパとして、
わが家で実際にやってよかった 室内での発達サポート遊び7選 をご紹介します。


なぜ“動くこと”が大事なの?

子どもにとって「動くこと」は、ただのエネルギー発散ではありません。

  • 姿勢を保つ力やバランス感覚
  • 感覚の調整力(刺激を心地よく受け止める力)
  • 「できた!」という自信や集中力

こうした力は、将来の生活や学びの基礎になります。
とくに未就学期は、遊びを通して“育つ力”をどんどん伸ばせる時期なんです。


雨の日でもできる!室内で発達を育てる遊び7選

1.クッション渡り・ジャンプ(体幹・バランス)

遊び方の例:
ソファのクッションや大きめの座布団を数枚、少し間隔をあけて床に並べて「グラグラ橋」をつくります。橋の上をジャンプしたり、そーっと歩いたり。落ちないようにバランスを取りながら渡ってみましょう。

育つ力: 姿勢保持、バランス感覚、重心移動


ポイント解説:
この遊びでは、「体のどこに力を入れると安定するか?」を自然と体が学びます。ジャンプすることで重心移動の感覚が磨かれ、バランス力や体幹も強化されます。

ひとことアドバイス:
「次はうしろ向きで渡れるかな?」「おっとっと~ってならないように…がんばれー!」など声をかけてあげると、ゲーム感覚で集中力もアップします。


2.バスタオルそり(全身協調・スキンシップ)

遊び方の例:
バスタオルの上に子どもを座らせ、大人がゆっくりと引っ張って部屋の中を移動。スピードや方向を変えるとより楽しめます。

育つ力: 前庭感覚(動きの感覚)、親子の情緒的つながり


ポイント解説:
前庭感覚は「揺れ」や「回転」など、体の動きに対する感覚。バスタオルそりは全身を使って動きに順応する力を育て、情緒の安定にもつながります。

ひとことアドバイス:
「しゅっぱーつ!」と声をかけて出発し、「止まりまーす」「カーブでーす」と運転手ごっこにすると、会話のやりとりも楽しめます。


3.トンネルくぐり(空間認知・身体イメージ)

遊び方の例:
椅子を2脚並べてその上に毛布や布団をかけ、トンネルを作ります。そこをハイハイやうつぶせでくぐってみましょう。

育つ力: 身体イメージ、方向感覚、空間の把握力


ポイント解説:
トンネルをくぐるとき、自分の体の大きさや動かし方を意識する必要があります。これは「ボディイメージ」の育成にとても重要。方向を変えたり、くねくねトンネルにするとさらに効果的です。

ひとことアドバイス:
「トンネルの先には何があるかな~?」「お宝を探しにレッツゴー!」と冒険ごっこにするのもおすすめ。


4.新聞紙あそび(触覚・音刺激)

遊び方の例:
新聞紙をびりびり破ったり、丸めてボールにしたり、上からひらひら落としてみたり。自由な発想でOK。

育つ力: 手先の操作、感覚刺激、触覚への慣れ


ポイント解説:
紙を破るときの「ビリッ」という音や、手に伝わる感触は、触覚や聴覚を育てる大事な刺激になります。また、指先の使い方も自然と身につきます。

ひとことアドバイス:
「ビリビリ名人選手権やってみよう!」と遊びに名前をつけたり、「どっちが丸めるの早いか競争しよう!」とちょっとしたルールを加えるのも楽しいですよ。


5.シール貼り/はがし(手先の操作・集中力)

遊び方の例:
100円ショップで買えるシールと画用紙を用意。貼ったり、はがしたり、模様をつくったり自由に遊ばせてOK。

育つ力: 指先の巧緻性、集中力、構成力


ポイント解説:
小さなシールをつまむ、台紙からはがす、紙に貼るという一連の動作は、手先の精密な動きの練習にぴったり。じっくり取り組むことで「集中し続ける力」も育ちます。

ひとことアドバイス:
「線の上に貼れるかな?」「好きな色で模様をつくってみよう!」など、創造力を引き出す声かけもおすすめです。


6.ストロー吹き/紙コップボーリング(口の運動・呼吸調整)

遊び方の例:
ストローでティッシュを吹いて飛ばしたり、紙コップをピラミッド状に並べて、ボールや風で倒してみましょう。

育つ力: 呼吸コントロール、目と手の協調、口の運動


ポイント解説:
吹くという動きは、口の筋肉や呼吸の調整に役立ちます。力の入れ具合を学ぶことで、発音や姿勢にも良い影響があります。

ひとことアドバイス:
「ふわ〜っと飛ばしてみて!」「ストローで風をつくってみよう」と遊びの目的をわかりやすく伝えると◎。


7.風船あそび(反応・タイミング・全身運動)

遊び方の例:
風船を投げてキャッチしたり、ぽんぽん打ち合いしたり。2〜3人で交代しながらも楽しめます。

育つ力: タイミングをとる力、反射神経、全身の連動性


ポイント解説:
風船は動きが遅く、ふわふわしているため、動作がゆっくりな子でも参加しやすいのが魅力。動きに合わせて体を使う練習になります。

ひとことアドバイス:
「今だっ!キャッチ!」「ママの方にとんできたよ~!」など、言葉で動きを実況してあげると、耳からの刺激にもなって発達をサポートできます。


おわりに|「おうち時間」こそ、発達を育てるチャンス

外に行けない=何もできない、ではありません。

子どもが“楽しみながら動ける環境”をおうちの中で整えることで、
その日も、子どもの発達はしっかり支えられます。

今日すぐできそうな遊びが、ひとつでもあれば大丈夫。
「楽しかったね」がひとつ増えるだけで、発達支援は進んでいます。

わが家でも「また動画見せちゃった…」という日がたくさんありました。
でも、その中で「これなら一緒にできそう」と思えた遊びを、少しずつ取り入れていくことで、
子どもの変化を感じられる瞬間が増えていきました。

ぜひ、気になる遊びからやってみてくださいね。


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