0歳の外遊び、なにする?|抱っこ期からできる“はじめての自然体験”

tamutamu

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こんな人におすすめです

  • 赤ちゃんとのお出かけ、ベビーカーでの散歩ばかりでいいのか不安  
  • 公園に行っても「何をすればいいかわからない」と戸惑っている  
  • 0歳からでもできる発達にいい遊びを知りたい  
  • 家にこもりがちで、外の空気を感じさせたいけどちょっと勇気がいる  
  • 作業療法士など“専門的な視点”でのアドバイスを知りたい

赤ちゃんの「はじめての外の世界」に、優しく寄り添いたいあなたに読んでほしい記事です。


「0歳に外遊びって必要?」そんな声が増えています

「外で遊ぶのはもう少し大きくなってから」と思っていませんか?


まだ寝返りしたばかり、やっと首がすわった頃。そんな0歳児に「外遊び」と言われても、正直ピンとこないという方も多いと思います。

けれど実は、0歳児の時期こそ、五感の刺激をたっぷり受け取ることが脳や発達の土台になると言われています。


公園で走り回るわけではなくても、「外に出る」「自然に触れる」「風や音を感じる」こと自体が大切な経験になるのです。

私自身、作業療法士として子どもと関わる中で、「0歳のうちにたくさんの感覚刺激を経験した子どもは、体や感情の発達がスムーズに進みやすい」と感じています。


だからこそ、0歳の外遊びは“何かをさせる”ではなく、“感じる時間”を意識してつくることが大切なんです。


作業療法士が注目する「五感の刺激」とは?

外に出ると、赤ちゃんの周囲にはさまざまな「刺激」があふれています。
特にこの時期に意識して取り入れたいのが、以下のような五感を育てる刺激です。

  • 視覚:風で揺れる木の葉、光と影のコントラスト、雲の動き
  • 聴覚:鳥のさえずり、車の音、風の音、親の声
  • 触覚:芝生のチクチク感、日なたと日陰の温度差、そよ風
  • 嗅覚:草や土、季節の匂い、親のにおい
  • 前庭覚・固有受容覚:抱っこやベビーカーで揺れることで、バランス感覚が育つ

こうした刺激は、脳を活性化させるだけでなく、情緒の安定や睡眠リズムにも影響します。
例えば「外に出た日は夜によく眠れる」と感じるのも、五感刺激で自律神経が整うから。

「まだ言葉も動きも少ない時期だからこそ、感じたものがすべて学びになる」
そんな視点で関わることで、日々の外出も立派な“発達支援”のひとつになります。


0歳からできる外遊びアイデア3選

「感じることが大切なのはわかったけれど、具体的にどんなことをすればいいの?」
そんな方のために、0歳児でも無理なくできる外遊びアイデアを3つご紹介します。

1. ベビーカーで「自然観察さんぽ」

ベビーカーでの散歩は、赤ちゃんにとって“動く景色の映画館”。
家の中では決して味わえない風景の変化が、脳にたくさんの刺激を与えます。
赤ちゃんが見ている方向に合わせて、「あっちに猫さんいるね」「葉っぱが揺れてるね」と実況中継のように声かけすることで、言葉への興味も育ちます。

2. 抱っこで「音のシャワー」を浴びる

抱っこで歩くと、親の体温・リズム・声・音など、全身で刺激を受け取れます。
特に聴覚面では、街の音や鳥の声、風の音などを一緒に感じられることがポイント。
「ブーンって車が通ったね」「カラスが鳴いてるよ」など、五感を言葉にして伝えるだけで、赤ちゃんの世界は広がります

3. 芝生の上で「ごろりんマット遊び」

暖かい時期なら、芝生やバスタオルの上に寝転んで空を見るだけでも立派な外遊び。
赤ちゃんにとっては、柔らかさ・ざらつき・光と影などが刺激になります。
自宅のベランダに敷いたマットの上でもOK。
「この匂いはなんだろう?」「空って広いな」…そんな小さな発見が、発達を支えます。


安全面と気温に注意しよう

0歳の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、外遊びの際は気温や日差し、風の強さに十分な配慮が必要です。

  • 春・秋は午前中や夕方前の涼しい時間帯を選ぶ
  • 夏は熱中症対策として日陰や風通しの良い場所へ
  • 冬は風の強い日や寒すぎる日は無理せず短時間で
  • 虫刺されや紫外線対策のための服装・帽子・日焼け止めも忘れずに

そして、赤ちゃんの表情や仕草に敏感になることも大切です。
「ぐずりが多い」「手足が冷たい」「目をこすっている」などのサインを見逃さず、早めに切り上げてあげましょう。


まとめ|“遊ぶ”じゃなく“感じる”が主役の0歳外遊び

0歳の赤ちゃんにとって、外の世界はまだまだ未知だらけ。
だからこそ、歩けなくても、しゃべれなくても、見る・聞く・感じるだけで十分なんです。

親が一緒に外の風や音を感じ、語りかけること。
それが、赤ちゃんの感覚を育て、愛着を育て、将来の発達のベースを築いていきます。

外遊びは「何かをする場」ではなく、「世界と出会う場」。
その第一歩を、今日からぜひ始めてみてください。


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